どうも、ナカボンです。
授産活動の目的シリーズ最後の一つ、「地域住民に施設を認知してもらうこと」です。
この目的の重要性を理解するためには、障害者福祉の歴史と、施設と地域の関係についてご説明する必要があります。
かつては日本に限らず世界的に、障害は「異常」とされ、排除すべきものであると捉えられていました。
そのため「隔離」が障害者政策の中心であり、劣悪な環境の施設や、私宅監置(いわゆる座敷牢)に障害者を押し込めることが普通に行われていたのです。
医学や社会福祉の発展に伴って障害への理解が進み、政策の中心も隔離から地域生活支援に移行しようとしていますが、地域社会と住民の理解が進んでおらず、障害者施設が敬遠されたり嫌忌されたりする現状があります。
そのため施設としては、「地域住民に障害者の実際を知ってもらうこと」、「住民に受け入れてもらうこと」が重要になっているのです。
「イベントに出て何かを売る」「地域の企業から仕事をもらう」などで、地域住民と交流したり地域社会に貢献したりする。
そのためのツールとしての側面が、授産活動にはあるのです。