車いすバスケのこれって⁉⑳

前回に引き続き、日常用の車いすとバスケットボール用の車いす(バスケ車)の違いについてご紹介します。

違った部分がいくつかあるので数回にわけてお伝えしています。

今週も見た目で違いがわかる「背中の介助用の持ち手がない」についてお伝えします。

 

介助用の手すりは「手押しハンドル」や「ハンドグリップ」などと呼ばれています。

また病院や介護施設などにある車いすは「介助ブレーキ」といって介助者用にブレーキがついているものもあります。

オーダーメイドで注文する自走式の普段用の車いすに乗っている人たちの中には、手すりをつけていない方が多くいます。

様々な理由があるようですが、「軽量化のため」「見た目のデザイン」「そもそも介助を必要としない人」などの理由でつけていないようです。

バスケットボール用の車いす(バスケ車)には、もちろん介助用の手すりはついてません。

ですが、背もたれ(バックレスト)の外側には持ち手となるバーがついています。

これは、バスケ車(ばすけしゃ)を体育館に運ぶときなど、移動の際に持ち手としての役割があります。

この持ち手の役割のおかげで、背もたれ(バックレスト)を持つことなくバスケ車(ばすけしゃ)を運ぶことができています。

背もたれ(バックレスト)の外側のバーには、カバーがついています。

もう一つの役割として、試合中など後ろからの追突の際にその持ち手となる部分がクッションとなり、相手の膝などが直接背中に当たらないよう衝撃を防いでくれています。

 

 

後ろから車いすの背もたれ(バックレスト)をみることは少ないと思いますが、ぜひバスケ車(ばすけしゃ)を後ろから眺めていただき、どんな構造になっているか観察してもらえればと思います。

 

タイミク