前回に引き続き、普段日常で使用している車いすとバスケットボール用の車いす(バスケ車)の違いについてご紹介します。
違った部分がいくつかあるので数回にわけてお伝えしています。
今週も見た目で違いがわかる部分「ブレーキがついてない」ことについてご紹介します。
本来、ブレーキは車いすを静止させるために使用します。
イメージしてもらうと、ご飯を食べるとき、デスクワークするとき、車に乗り降りするとき、玄関で外出用の車いすから家専用の車いすに乗り換えるとき、料理をするとき、ソファーでくつろぐとき、ベットに寝転ぶとき、トイレに座るとき、などなど日常生活では様々な場面でブレーキを使用して静止します。
車いすバスケットボールも相手とぶつからない、相手をよけたりかわすたりするために静止が必要ですが、一瞬一瞬の連続した動作の積み重ねのスポーツなのでブレーキを外しています。
どうしているかというと、手で止めています。足は使えません。
車いすバスケットボールは、バスケ車(ばすけしゃ)から足を出すと反則になります。
手で止めるときは、タイヤ部分とハンドリム(タイヤの外側についてる部品)の両方をつかみます。
ときどきハンドリムだけをつかむ選手もいたりします。
高度な技術としては、手を使う以外にも肘を使って止めたり、スピードをコントロールする選手もいます。
車いすバスケットボール選手の手には特徴があり、経験年数が多い選手ほど手の皮が固くなっています。
ぜひ、車いすバスケットボール選手の手に注目して、機会があれば握手などで触れて確かめてみてください。
タイミク
追伸:クライミング世界2位でもあるフォースタートの大内理事長の手にもぜひ触れて凄さを感じてみてください。